2005年度サステナブル経営格付について
 皆様ご承知の通り、地球環境が温暖化することによって、人類全体に多大な損害を生じせしめ、
ついには人類文明自体を危うくすると言う恐れが、科学的にも確信をもって示されるようになり始め
ました。人類社会は自らを破滅に導く文明を早急に見直し、持続可能な社会へ舵を切ることが喫緊
の課題として求められております。
一方、近年、グローバル経済下で国家財政規模にも迫るような経済主体も数多く出現し始め、
市民社会に大きな影響力を有するに到りました。人類文明の命運は、こうした経済主体の経営に
握られていると言っても過言ではない状況となっております。
かかる経済主体としての組織・企業について、「持続可能な社会を構築する上では如何なる組織・
企業経営が求められるか」、「その組織・企業経営の実態は、どのような方法で把握し、評価出来
るか」を追求することは、本学会が社会に貢献することが出来る主要な役割と考えております。
また私達は、その研究の成果を基に、組織・企業の活動が、如何に持続可能な社会構築に貢献
しているかを明らかにし、分かりやすい形で多くのステークホルダに伝える「格付」は、組織・企業と
社会との間のコミュニケーションを深める上で、極めて有効な手法と考えて参りました。
本学会では2002年度から3回に亘り、そのための格付手法を研究開発する一環として環境経営
格付を実施して参りましたが、2005年度においては、この研究成果を基に持続可能な社会の構築
に資する組織・企業経営のあるべき姿を「サステナブル経営」と称すると共に、これを実現する組織・
企業の経営を評価し社会に伝える活動を「サステナブル経営格付」として、新たな一歩を踏み出し
ました。
ここで私達は、次に掲げる経営を「サステナブル経営」と定義し、学会の希求する組織・企業経営
のあるべき姿と致しました。

<サステナブル経営の定義>

企業は社会の公器であるとの認識の下に、持続可能な社会の構築に企業として貢献
することを経営理念の一つの柱と定めて経営を進め、社会からの信頼の獲得と経済的な
成果を継続的に挙げることによって真の企業価値を高め、企業の持続的発展を図る経営



以上の考え方の下に2005年度は、本格的格付活動として「第1回サステナブル経営格付」を実施
したものです。

サステナブル経営格付は、次のような特色があります。

格付目的 格付の目的を「持続可能な社会の構築に貢献する組織・企業の対応を測る」
 こととしました。
評価眼目 この対応状態を測る評価は、組織・企業の活動の内、持続可能な社会の構築
 への貢献に大きく寄与すると考えられる側面毎に行うものとしました。
評価尺度 その評価の側面毎に、サステナブル経営のあるべき姿を設定し、これを評価の
 尺度としました。
バウンダリ 評価の対象となる組織の範囲を財務連結ベースとしました。
評価構造 評価は、組織・企業活動の経営・環境・社会対応の各側面についてその経営戦略
 策定段階、実施の仕組整備段階、それらによる成果獲得段階に分けて行います。
評価手順 評価は、格付参加企業の経営評価・調査票による自己評価結果を、環境経営
 学会会員による格付評価委員が、用意されたエビデンスにより検証する方式で
 進めました。
結果表現 経営評価の結果は「サステナブルマネジメント・ツリー」として表現するという、
 ユニークな方式を取っております。(ツリー図参照)
このツリーは経営、環境、社会の大枝と、それぞれの分野に属する評価の側面を
小枝として、これに3つの段階を表す葉を持たせ、その葉の色で格付結果を表現
する方式となっております。
2005年度のサステナブル経営格付については全体で21本の小枝、63枚の葉
(評価項目)の色で格付表現がなされております。
格付の段階 葉の色として5色を使い、これにより格付の段階表現をしております。
 葉の色によって、その側面の評価項目毎に、組織・企業の活動が到達している
 水準を表すものとして、次のような意味を込めています。
なお、2005年度のサステナブル経営格付の結果については、総括報告が完成し次第、
ホームページに掲載する予定です。また、2006年度第2回サステナブル経営格付に関
しましては、日程が固まり次第お知らせいたします。
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  参加企業平均 ツリー図見本

            
旭化成株式会社 伊藤忠エネクス株式会社
株式会社大塚商会 キッコーマン株式会社
協和発酵工業株式会社 株式会社クラレ
住友化学株式会社 住友林業株式会社
全日本空輸株式会社 田辺製薬株式会社
中国電力株式会社 中部電力株式会社
電源開発株式会社 東陶機器株式会社
東洋インキ製造株式会社 東レ株式会社
株式会社ニチレイ 日本特殊陶業株式会社
日本ハム株式会社 富士電機ホールディングス株式会社
三菱樹脂株式会社
         (五十音順)    

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